2000年3月から2005年12月まで、NHK総合テレビにて「プロジェクトX~挑戦者たち~」というドキュメンタリー番組が放映されました。中島みゆきさんが歌う主題歌「地上の星」のように、元は無名なリーダーたちが、まさに「前に踏み出し、他人に働きかけ、目的に向かって周囲の人々を動かしていく」挑戦と努力、そしてその成果の紹介をテーマとした番組でした。残念ながら番組は終了してしまいましたが、関連書籍が出版されています。
「プロジェクトX リーダーたちの言葉」、「プロジェクトX 新・リーダーたちの言葉」(文芸春秋)
この中に収録されている「リーダーたちの言葉」の中から、一例をご紹介します。
「挑戦者に無理という言葉はない」
「オール・フォー・ワン、ワン・フォー・オール。一人はみんなのために、みんなは一人のために」
「愛でしょうね、仕事に対する。お金とか名誉とかってのは、あんまり考えないですよね、われわれは」
これらの言葉から人を揺り動かす「何か」を感じるのは、私だけでしょうか?切れば血が吹き出しそうな迫力を、これらの言葉からは感じます。言葉は「言霊(ことだま)」とも言われますが、膨大なデータよりも、心から発せられた「ひとこと」のほうが人を動かすことがあるんですね。
「働きかけ力」を強化するうえでは、この力が強い方の著作を読んだり、そのような方々を紹介した書籍やテレビ番組を見たりすることがたいへん有効です。現在放映されている番組の中からは、次の番組を紹介したいと思います。
①「プロフェッショナル~仕事の流儀~」NHK総合 月曜よる10時から
②「仕事学のすすめ」NHK教育 木曜よる10時25分から
③「カンブリア宮殿」テレビ東京系 木曜よる10時から など
研修にて、これらの番組をご紹介することがありますが、多くの方々はご覧になっていません。というより、そのような番組が存在すること自体をご存じではありません。そこで、「あれ、この時間はまだお仕事中でしたか?」と皮肉りますと大爆笑。バラエティ番組も楽しいのですが、ぜひ、このような教養番組も活用していただきたいと思います。きっと、みなさんの「働きかけ力」を強化するヒントが見つかるはずですから。(文責:古木)