2019年5月20日
先日、県庁でのお仕事を終えた後に時間があったので、水戸の弘道館に行ってきました。
ここは「いつか行きたい」と思っていた場所で、「ようやく行けた」という感じです。平日だったので訪問客はまばらでしたが、おかげでゆっくりと雰囲気を味わうことができました。静かに目を閉じると、教える先生の声や、それをまじめに聴く生徒の姿が目に浮かぶような感じがしました。
帰りにみやげ物売り場に立ち寄ったところ、店番のおばあさんがうたた寝をしていました。あまりに気持ちよさそうに寝ているので静かにみやげ物を探していたところ、どうやらこちらに気づき弘道館の説明をしてくれました。店内には、このおばあさんの若かりし頃に有名人と一緒に撮った写真が掲示されていて、なかなかの有名人のようでした。
このおばあさんの勧めで「芸於遊」と書かれた文鎮(ぶんちん)を買ってきました。この意味は「芸に打ち込むだけでは疲れてしまうから、その中にも遊びが必要なんですよ」と説明してくれました。これは、まさに今の自分に向けられた言葉のように感じました。「仕事一辺倒では、なかなか幅が広がらず、自分も相手も疲れてしまいますよ」という教えと捉えました。この「遊び」、奥が深いですね。
教育に携わる身として、私は「弘道館(水戸)」「松下村塾(山口)」「足利学校(栃木)」の三カ所を聖地だと思っています。他の聖地「松下村塾」は、ちょうど大河ドラマ「花燃ゆ」をやっている頃に仕事で山口を訪れた時に立ち寄り、感動しました。また「足利学校」は、毎年仕事で学校の前は通るのですが時間が取れず、「今年こそは」と考えています。
さあ、あなたにとっての「聖地」はどこですか。ぜひ訪れてみてください、何か感じるものがあるはずです。