最後の「第3の矢」は、「起業家支援」です。
経済産業省は2003年に起業家支援組織として「ドリームゲート」の発足を後援しました。当時、「起ちあがれニッポン DREAM GATE」としてボブ・サップ氏(総合格闘家)をイメージキャラクターとして採用し、「日本には、挑戦者が足りない。」のコピーは、たいへん印象的でした。当時は、20万人を超える起業家予備軍がユーザー登録して話題にもなりました。「ドリームゲート」はその後も着実に支援体制を強化し、日本最大の起業家支援組織へと成長を遂げました。
このシステムの中で重要な役割を果たすのが「ドリームゲートアドバイザー」
このシステムの中で重要な役割を果たすのが、起業家を「オンライン相談」「面談」「セミナー」などにより支援する「ドリームゲートアドバイザー」です。そのメンバーは、弁護士・公認会計士・税理士・中小企業診断士などの方々が中心となって構成されています。私もキャリア支援という立場から起業家支援を申し出たところ、一次審査および二次審査を通過して、「ドリームゲートアドバイザー」の仲間入りを果たすことができました。
今後は他の士業の方々とは異なる独自支援策として、「社会人基礎力」を基本とした起業家バージョン「起業人基礎力」(造語)の強化システムを確立していきます。そして、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の側面から、起業家としての自信を高めていただくためのサポートをして参りたいと思います。これからは、職場の仲間と企業したり、自分がやりたいことを追求したり、「雇わない雇われない」自由な働き方を選択したりする人が増えてくると予想しています。そのような環境変化の中、一人でも多くの方々に「働く喜び」を実感していただきたいと思っております。
以上、経済産業省「キャリア支援3本の矢」と私が命名してご報告して参りました。これからも、キャリア支援に役立つ情報については積極的にご報告して参りたいと思います。ご愛読いただき、誠にありがとうございました。(文責:古木)