2024年5月17日
今年も4月から5月にかけては、新人研修に多く登壇させていただきました。受講者数が最も多い時には、新人230人という組織もありました。
さて、今年の新人の特長について、どのように感じていますか?今年に限らず、ここ最近の傾向としては「成長」を重視しているように感じられます。これは、成長しないと「将来の安全・安心」が脅かされると感じているからではないでしょうか。理由がわからず離職してしまう場合、原因の多くは「ここにいても成長できない」と感じることだと言われています。成長できず将来の安全・安心が脅かされるのであれば、成長を実感でき将来の安全・安心への期待も高まるところへと移ることは当然です。
では、どのような対策があるのでしょうか。それを解くかカギは「育成計画」だと思います。
育成する側である上司や先輩には新人の育成内容が見えていても、当の育成される本人には見えていないことはありませんか。そこで「育成計画」を見える化し、共有フォルダーに保管することで育成対象者と共有し、作成にあたり育成対象者本人の意見も反映してあげることをお勧めします。また進捗情報の入力など更新ルール(毎週金曜日のお昼に更新など)を決めれば、だれもがいつでも進捗状況を把握することもできます。
育成計画の内容はいたってシンプルで、エクセルでいえば以下の通りです。
A列:育成目標(〇〇〇ができるようになる)
B列:具体的作業(目標を達成するために必要な作業の洗い出し)※ここがポイント
C列:具体的作業ごと担当者(できるだけ分担)
D列:具体的作業ごと期限(〇〇まで)
E列:〇月(セルを予定は薄い色、完了は濃い色で塗りつぶし)
F列:〇月(セルを予定は薄い色、完了は濃い色で塗りつぶし)
G列:〇月(セルを予定は薄い色、完了は濃い色で塗りつぶし)
相互のコミュニケーションの機会にもなります。ぜひ「育成計画」を育成・定着・相互理解へとつなげてください。