■最近急増している相談
最近、気になっていることがあります。
それは、研修終了後に受講者からの次のような個別相談が増えていることです。
「部下が同じミスを繰り返す」「指示しても、ホウレンソウができない」「突然切れる」など。
これらは「発達障害」が疑われます。他には、次のような症状があります。
⇒ひとつに集中すると、他を同時に進めることが苦手
⇒相手かまわず、ストレートで攻撃的な物言いをすることがある
⇒被害者意識が強く、組織や上司をパワハラと訴える
⇒周囲から「扱いにくい人」と思われ孤立化している
最近、NHKでも「発達障害」を特集した番組が組まれ、6月からは民放にて発達障害をテーマにしたドラマも始まるそうです。
このようなことから、発達障害が注目されてきている・発達障害の部下指導で苦労している管理職が増えている・自身の発達障害に悩んでいる方が多い・発達障害に気づいていないけれど何か違和感を覚えいてる方も増えている、などと感じられます。
■発達障害とは
発達障害は生まれつきな脳機能発達のアンバランスからくると言われています。そのため日ごろ研修でお伝えしている指導方法は、残念ながら通用しません。
一方では、先輩ですらなかなか合格できない資格試験を一発で合格したという事例も報告されています。
今考えられている対策としては、その方自身やまわりの方が発達障害の特徴をよく理解し、それをふまえて接すること、それに合った仕事を与えることと言われています。
もちろんセンシティブなことですから、慎重に扱わなければなりません。
■お勧めの本
もしあなたの周りに心あたる方がおられたら、下記の本を読んでみることをお勧めします。
通常、発達障害について書かれた本は医学的な見地から書かれたものが多いのですが、この本はビジネス現場を前提に書かれています。
「もし部下が発達障害だったら」 佐藤恵美著
私も、受講者からの相談へ対応するために読んでみました。驚いたことに、私自身にも当てはまる箇所がありました。
さあ、あなたはどうでしょうか。